オーダーカーテンを決めるとき…どんなカーテン生地にしようかと考えます。
カーテンは壁面で広い範囲を占めますので、おのずと、部屋のイメージを決めてしまいますし
一度かけたら、そうそうは取替え(着せ替え)することはありませんので、勝負のようでもあります。
新作からロングセラーまで一堂に展示してあるカーテンのショールームに出かけたり
大きくて重いサンプル帳を広げたりしながら、
ああでもないこうでもないと、お部屋のイメージを頭に描いて、選んでいきます。
生地の織りや染め、スタイルカーテンの取り扱いの良し悪しや、色柄、生地幅とひだの関係などについては
コーディネーターにアドバイスを受けながら、決めていきましょう。
カーテンの仕上がり幅は、カーテンの両端のフックからフックまでの幅を言いますが
レール幅に対して3%程度のゆとりを持たせて仕上げています。(縫製サイドで調整しています)
長さ(丈)は、カーテンレールのカン下から床までの寸法を測って、オーダーすればよいのですが
カーテンレールの種類(機能レールか装飾レールか)によって、
「カン下寸法+α(縫製会社によって若干差異があります)」となっていて
仕上がり丈の指定まですることはほとんどありませんでした。
フックがくせ者で、Aフック・Bフック・アジャストBフック といろいろあります。
Aフックの場合は、仕上がり丈=カン下サイズ
Bフックの場合は、仕上がり丈=カン下サイズ+3㎝
アジャストBフックの場合は、仕上がり丈=カン下サイズ+2㎝
いずれも、床上1㎝の仕上げで考えた寸法ですが、
実際のところ、上記のような仕上げ丈計算になっている縫製なのかどうか確認する必要がありました。
もちろんこれはお客様がすることではなく、我々コーディネーターがすることなのですが、
それを縫製職人さんおまかせでしていたために、
いつもは採用しないメーカーのカーテン縫製を依頼した時に、困ったことになってしまい、
お客様にご迷惑をかけてしまったことがありました。
長々と書きましたが、コーディネーターの仕事は、色柄を選ぶだけではなく
縫製・取付・施工・おさまりなどを考慮しつつ、
よくよく現場を把握して、商材の選定をアドバイスしなければいけない。
ということを再認識した事例でした。コーディネータさんの参考まで。
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